Narumi

メトロポリスのNarumiのレビュー・感想・評価

メトロポリス(2001年製作の映画)
4.7
手塚治虫と大友克洋のタッグとか好きに決まってんだろ思ってたけどやっぱりなって感じ
手塚治虫の独特のデフォルメはそのままに、さらに繊細さを加えた顔の描写がとにかく美しいです。映像が……天才。

手塚治虫、私は漫画業界の星新一だと思ってるので、多くを語らなくても読む側がすんなり世界観に入り込める、端的で説得力のあるストーリーが何より魅力だと思う。

この映画も内容は至ってシンプルで、ロボットと人間との種族を超えた信頼関係とドラマ。

主人公は、燃え盛る研究所から脱出してきた正体不明の女の子と出会い、彼女を殺そうとしてくるロックから助け、政界の思惑に振り回されながらも彼女と信頼関係を構築していく。

人がロボットに対して感じている畏怖や無理解、ロボットは不条理を感じているか?
機械は感情を育めるのか?
少し切ないSFファンタジーです。

手塚治虫の定番人気キャラではあるけどそれにしてもロック、良すぎ。
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