時間、展開、設定の深掘り、全てが適度な映画だったと感じる。
1時間半と短めで、内容は極めて分かりやすくシンプルで、展開にはきちんと盛り上がるところがあり結末がありスルッと咀嚼できる感じ。
後味はけして悪くない。
スッキリとしたエンド。
ホラー、というよりSF、スリラーでもいいような気がする。
当然設定や世界観に拘って深掘りし過ぎると尺が長くなるのだが、描きすぎず不必要な所を削ぎ落としてシンプルに作り込まれた見やすいホラー。
物足りなくもありつつ、本当に適度な腹八分目。
なにかの始まりを予兆するようなエンドで、描きすぎていないのでその余白部分に色々な想像が働く。
今後こうなっても面白いな、こうなっていくのだろうかと考えるのが楽しい。
それが、おそらく今後連作を想定しているのだろうなという感じ。
ただやっぱり、比較的誰でもスルッと咀嚼出来るだけに癖っぽさはなくてなんかこう沼りきらない感じが否めない。
要らない部分が意外と刺さったり、味わったことの無い演出が初体験として愛着になったり、特筆したどこかが最愛の映画になったりするけれどあまりそういったところがない。
