このレビューはネタバレを含みます
パンフレットについていた脚本から、最後の部分
静子「どこへ行くの?」
智一「教えてくれないか」
静子「(静かに笑って、頷く)」
一連の事件がおわり、主人公夫婦が福田村を去るシーンだが、どこへ行くの?という問いかけは、いま2023年の日本で蠢いている、当時と同じような胎動に対して、我々が不安に思っている気持ちを現し、それに対して智一が教えてくれないか、と観客に問いかけ、この映画を見て考えさせられている我々の答えが静子の反応かな、と思った。
確かに今の日本、この朝鮮人虐殺の件も無かったことにしようとしている政治がそこに動いていることに、とても強い危機感を抱く映画だった。