松本雅利さんの映画レビュー・感想・評価

松本雅利

松本雅利

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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 何度も見た映画だけど、午前10時の映画祭で、久々にスクリーンで鑑賞。
 ストーリーはおなじみな内容で、ユニヨシ、キャットが絡むストーリーは最高だ。ただ、最後近くの男のセリフ、好きだ、you belo
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 この映画に出てくる主人公のパートナーは、東洋的感性の持ち主かもしれん。主人公の幼なじみが訪ねてきて、ごはんとお酒をともにして、かつ、2人がハングルで話し続ける。
 それでも、そんな彼女をしっかりと受
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 色彩絵画のキャラが、動くイメージ。スラムダンクとか、凝ったアニメが最近は多いけど、この映画は負けてない。

 1時間半見ていて、フランス語を習いたくなった。ストーリーも、シンプルで、いくつかの場所で
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 今日、共同親権をめぐる委員会決議がなされたけど、法制度がととのったフランスでさへこうなる、という事実を見せつけてくれる映画。
 今日の委員会決議で賛成した政党の皆さん、この映画見てくださいよ、と言い
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 きたいちいじようはなかったかな。ノーラン監督作品はインターステラーが1番だが、それは超えてない。

  まあ、史実を追っかけるだけというところもね。

 ただ、米国は共産主義と同等に日本を怖がってい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

 前作の復習なしで見たけど、みてるうちにストーリー思い出した。まったくみてない、予習なしだと辛いかも。

 この映画こそはグランドシネマサンシャインの巨大IMAXで見てこそ、だ。

 

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 北欧の高校ってこんなにも自由なのか。日本とは真反対のような気がする。そんな地域性あってのストーリーかもしれない。
 人生というやつ。いろいろあっても、アナザーラウンド。日本語で言うと
 
 つぎいっ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

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たまたま都内の上映スケジュールを見ていたら1900から、関心領域やらまだ先の上映予定作品の1日限りの上映がある!と思ったときはすでにおそし。
 
結局、プライムでこの作品を見ました。

率直な感想は、
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ニルマル・プルジャ:不可能を可能にした登山家(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 ふとしたきっかけで登山映画や、登山動画をYouTubeで見るようになったのだが、その過程で知った映画。ドキュメンタリー。
 これまでK2などの山々は、どこか欧州系の登山家がイメージとしてあった。しか
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

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 それまで頑なに奥さんの遺骨が入っていたJALの、まさに70年代に売られていたバックを片時も離さなかったのが、それまで奥さんの遺骨が入っていたバックを置いて息子夫婦の元に走っていく。

 あのシーンが
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナンタラユニバースにこだわりのある人は違和感かもしれないが、充分に楽しめた。
もう、横のつながり、それにテレビを絡めたのをやめて、こういった流れのマーベルでいいような気がする。
それに、無理にマーベル
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アイヌの風習、文化を織り交ぜつつのストーリー展開は、目を見張るものがあった。
 
 この本をさらっと読んでいたが、じっくり読んでみたい。当然、続編もありそうで期待したい。

 それにしても玉木宏 
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 2度目の鑑賞。新宿ピカデリーでほぼ満員。2度見ると法廷ドラマではなく、家族のお互いの知らなさ加減を強く押し出した作品だなあと改めて思うと同時に、アカデミーの作品賞ではなくヨーロッパの映画祭の作品賞の>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

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ユダヤ人の生活感とかが溢れていて、ユダヤ人がみたら頷くところが多いと聞いていたが、正直言って一度で理解するのは難しい。

 思いつく限りのテーマは

 発達障害
 溺愛母子関係
 荒廃したアメリカ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.1

トーキングヘッズは、ライブで見ることができた世代だけど、アメリカンユートピアが初めての体験だった。
そして、伝説のライフのこの作品。アメリカンユートピアはいいなあと思っていたけど、この作品があってのア
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 この映画を見て、真っ先に思い出したのは、秘密の森の、その向こう、そしこちらあみ子。特にこちらあみ子が、まず、思い出された。
 おなじく、不安定な情緒の過程の少女の心持ちをあみ子は陽、この映画の主人公
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 途中、エマストーンの過激なエロチックシーンはともかく、赤ちゃんから、医師試験合格までの女性を演じ切ったり、映像の美しさ、は目が釘付けになったし、笑いのシーンもある。自分も思わず笑った。

ただ、一番
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

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 2度目の鑑賞。あの南銀座は甲府だね。よくもまあ、大阪にしたなあというのが強い印象。完成度高いドラマだわ。

1度目
 アルプススタンドのはしの方、ブルーフィルムにのって、の流れに位置付けられる見事な
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

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言い表しようのない不安。結局、怪奇現象の意味合いはわからずのままだが、北朝鮮、中国の名前を語らせたり、アラビア語のビラが撒かれたり、どこかに、不安の捌け口をこれらの国、地域に持ってくる、そんな恣意的な>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 最初のシーン。川を大きな船がゆく。そこで、インディアンらしき女性が土を掘り、並んで髑髏を見つける。この映画は、そのいまをまず観客に見せ、そこに辿り着くストーリーを進めていく。

 終わりのシーンが、
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 去年見ていなかったけれど、いろんなレビューサイトで上位に来ていたし、それで見てみたのだが。 
 たしかに主人公のマイキーは最低の男だ。中身がない空っぽの男。これはどの評者も言っている。でも、根っから
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

 2024年、最初の映画。2023年の映画は避けたかったけど、いい評判しか聞かないので見たけど。やっぱりよかったなあ。

 タッチは片渕須直監督のこの世界の片隅に近いけど、ああいう学校、トモエ学園のよ
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 やられました。

 直前に荻上チキのディズニーアニメの変遷と、このウイッシュの位置付けを聞いていたから、余計にそう感じたのかもしれない。
 それぞれが持つ夢。それは叶わなかろうが、叶ったとしてもそれ
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ティル(2022年製作の映画)

3.9

 今年みたキラーオブザフラワームーンは、インディアン差別のことを描き、この作品は南部の黒人差別。差別というだけでは重すぎる50年代の闇を描いた作品だった。そして、現代も黒人差別はなくなっているとは言い>>続きを読む

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 マッチングアプリもそうだし、理想のタイプと言うけど、相手の希望もそうだし、自分も選んでもらえそうな自分を演ずることになるんかなあ、と素直に思った。 
 そう言うのは少しの間ならそうでもないが、長い時
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市子(2023年製作の映画)

3.9

 主役を演じた杉咲花の実力は認めるが、町山智浩さん言うように今年一番の日本映画にはならなかったなあ。

 これで終わりなの?

 そんな感じだった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

 ナポレオンほど、世界史を知らない人でも知る政治家、軍人はおるまい。ただ、英語を話すナポレオンはどうかなあとは思ったけど、興行的にはいまひとつだった最後の決闘裁判と同じ監督だからなあ。まあ、それを言い>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

 元祖映画の日で満員に近かった。
 色んな妖怪要素を織り交ぜていたが、純粋に戦争の無様さを描いた部分あってもよかったかなあとも思ったし、戦争の回想部分と妖怪登場部分のリンクが今一つ不明瞭な気がした。
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春の画 SHUNGA(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 私の社会人は、にっかつでロマンポルノのビデオを売る営業で始まった。エロイ題材だが、当時の出演者、監督からすごい名優、名監督が生まれたことを思い出した。
 そしていま、春画を生業として取り組んでいる人
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孤独な存在(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 こういう映画は、見る人の取り方次第で100人が見れば100通りの解釈があると思う。
ストーリーがあり、キャストのキャラクターが明確ならば、そうでもないかもしれないが、難解。
 何度か葬儀のシーンが出
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

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マーベル映画、とくにMCUを映画で見るのは、もう終わったかなという気がした。仮に、エンドゲームからいきなりマーベルズに入ると、よくわからないんじゃないだろうか。
ディズニー➕で、連続モノでやった
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 今、日本は戦争が終わってない。この映画は、日本人一人ひとりに目を覚ませと覚醒させてくれている。
 日本政府は非力、米軍も頼りにならない。ならば、日本人一人ひとりがしっかり歩まないといけない。そして、
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.9

 恐怖が想定できるという点で、今一つの感。シリーズ走破も考えたが、どうしようかな。

エア(2023年製作の映画)

3.9

東京国際映画祭にて鑑賞
ソ連映画は自分の中では評価は高い。古くは戦艦ポチヨムキム。モスクワは涙を信じないって言う映画もあった。誓いの休暇ってのもあったな。

そしてこの作品。戦争は女の顔をしていない
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タタミ(2023年製作の映画)

4.3

 東京国際映画祭にて。
 終わってから、この映画の政治背景はまさにいま進行形ということを知る。モノクロで静かな恐ろしさを感じさせるつくりは、福田村事件を想起させるが、この映画の素材は進行形なんだよね。
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死霊館(2013年製作の映画)

3.9

怖いというより恐怖映画。クリスチャンだと、宗教的怖さも合わさって、リアルに感じられるんだろうな。
それにしても日本の伝統的に仏教徒が住んでた家に悪魔はつくことできるんたまろうか?