てらさわホークさんの「このテーマの映画が今後もっとたくさん撮られればいいと思う」という感想に共感。ひとまず私はこの3冊を買ってみました。
「関東大震災」吉村昭
「九月、東京の路上で」加藤直樹
「TRICK トリック-朝鮮人虐殺をなかったことにしたい人たち」加藤直樹
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このタイミングで観て良かった。
それは本当で、心底感じた。
感じたんだけど、
私にとっては劇映画として頂けないところも多かった。
拭いきれないTVドラマ感=時代劇っぽいツクリモノ感が濃厚で、ドラマへの没入をすっごく邪魔されました。
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震災前からある”鮮人差別”についてセリフで説明されるだけなので、キナ臭さがぜんぜん肉迫して感じられない。
村民の個々人の鬱屈さが描写されるばかり...それが突然、地震をきっかけにいきなり朝鮮人虐殺を始めるから、違和感ありありでした。
これだと、やっぱり昔の田舎は知識に乏しく乱暴だった＝だから昔は痛ましい虐殺が引き起こされたんじゃ。としか感じないから、今日の私たちに通じる愚かしさを炙り出してないように思いました。
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瑛太が韓国の扇子をあからさまに取り出して仰ぐのも、そのタイミングでアホか!?と。わざと仲間を危険にさらしてどおする。
彼の主張「朝鮮人なら殺していいのかよ！」という激昂は、この映画の制作者サイドの補足説明(イイワケ)に感じた。Storyの話運びテキに誤解させちゃいそうだから、そもそも論を主要キャラに怒鳴らせました的な。。。その時点で登場人物をひとりの人間として活かす意志が無いように思った。
だってそれを真に主張したいのなら、映画にするべきは福田村事件じゃないでしょうに。
もっとストレートに、朝鮮人に向けた差別と虐殺を映画にするべきでしょ？
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あと、田中麗奈が相変わらずの田中麗奈(-"-;)。
あのさーぁ、動作→台詞、動作→動作→台詞、みたいな「あたしは舞台女優よ芝居」がすっごい違和感！リアルな人に感じない。眉毛でしゃべんな。
てゆうか前半まじナゾタイムだったよ～。要る？この夫婦この映画に...あと柄本明も。
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結局最後まで、
・可哀想な善人(主役俳優=映画制作者の代弁者)
・粗雑な悪者(脇役俳優＝ずんぐりむっくりの野蛮人)
がペラいドラマやってるわーっていう印象を拭い去れず、史実の忌まわしさを体感できなかったのは残念でした。
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ただ、こういう映画を観ることで事件を知り、知らなかったことを反省し、直視して生きていこうと決意する心掛けは素晴らしいことだと思うので、高評価する方々の気持ちもすっごくわかる。
わかるのですが、それはこの映画から離れた所で結んだ感想だし、この映画からかなりヨロシクナイ要素も感じたから...何か書くのが難しかったです。
