このレビューはネタバレを含みます
朝鮮人への差別が色濃い中、関東大震災直後に起こった事件。香川から来た行商団が朝鮮人と勘違いされ、虐殺されてしまうお話。
この事件を知らなかった自分が恥ずかしい。
デマの拡散、集団心理、メディアの本来あるべき姿、思想の自由、偏見と差別、今の時代でも問題とされてることが全て詰まってる。
疑問に思うシーンも多かった
・「せめてもの罪滅ぼし」で白装束の2人組に瑛太が食料?を渡すシーンで、何故1人は指がくっついていたのか
・舅と嫁の関係(何故遺体に半裸で抱きしめた?)
ラスト30分の怒涛の展開。
口火を切った女性の無気力な顔が忘れられない。朝鮮人に殺されたと思ってた旦那が帰ってきた時の絶望は言葉にもならない。
何度「落ち着け!!!」と思ったことか、理性を失った集団ほど怖いものもはない。
「この人たちは日本人なのに!」って思うこと自体おかしい。瑛太の「朝鮮人なら殺していいのか」ってセリフが刺さる。
あの一件以来東出のこと大嫌いだったけど、これほどの適役はない!!