これは一種の化学反応であり、上映後の光や色、匂いに開放感を覚え"生"というものを身体中に浴びた感じがした。
無機質で特に魅力もなくゲリラ撮影で音量差が激しく、終始セリフも表情の変化も少ない。
ただこの人は今から自殺をする。
このわかりきったストーリーをダラダラと観ていく。
正気を失った姿の主人公を見ているとストレスがどんどん溜まっていく。
さっさと死ねよと罵声をあげたくなるくらいだ。
だけど、いざ目の前にこんな人が現実に現れこんな依頼をされたら山本のような姿になる事が想像できる。
これは山本の気持ちの変化と鑑賞者の気持ちが一体となるほんと不思議な気持ちになる作品だ。