FHTさんの映画レビュー・感想・評価

FHT

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

激渋映画!!考察厨歓喜!

ホアキンの表情の変化が繊細すぎる!そこに監督も委ねたのか、どう転ぶかわからない平行線をずっと眺めてたら気付かぬうちに頂上に立っていて、一気に急降下していく感覚。

何度も観
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.7

意気揚々と戦う意志の溢れた前半と混乱してヤケで無意味な作戦とたったこれだけの目標の為にたくさんの命が呆気なく散っていく様に言葉を失った。

一人一人が大事に育てられここまで成長した命がこんな無惨な結末
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.4

うわあああ、、、ここまで構えてなかったよ、、ホラーだと思ってたよ、、!
久々に胸糞系を見てぐわんぐわんとしてしまいました。

救いがなさすぎる、、
格差社会がもたらす様々な負の連鎖が重なって理不尽な渦
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.7

存在意義を自己否定している方々に届けたい。
居場所は必ずあるし、あなたに救われる事もある。

負けないでほしいと自分の価値を誇りに思ってほしいとただただ願いたくなる。

BGMもなくただ必要最低限の会
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

恐怖やサイコ、奇妙をピュアな愛とか優しさに変換できる監督はもうこの人しかいない!

またまた新しい視点というかストーリーを簡略化すれば絵本や童話のような単純明確なお話なのだが。

エマストーンの真実を
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

これほどワクワクする期待値がたくさんある作品は稀だ。

そしてこれほどワクワクした挙句、とんでもないオチを叩きつけられる作品も稀だ。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.3

公開前試写により大まかな内容は抜粋。

恐怖より、SNS時代に生きている人達のなんでも安直に考えてしまう深層心理に特化したような作品でした。

Open the door!!的なTalk to meと
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

速報!
ジョン・ウィックシリーズ史上最高傑作!!!
2023年マイベストまである!!

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

乗り物系アクションほぼCGなしとかどないなっとんねん!!
ストーリーのテンポ感はさておき、トム(60)の凄さを思い知った。

ミニマムカーのコミカルシーン大好き!

裸足になって(2022年製作の映画)

3.9

バレエダンサーとしての生命を断つ理不尽な事故に巻き込まれてたフーリア。

放心状態で第二の人生を歩み出すと、そこには寄り添ってくれる人々が。

アルジェリアというただでさえ過酷な環境下に佇みながらも前
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

たった1人、たった1人自分と向き合ってくれる人がいるだけでどんな絶望状態だって希望をくれる。そんな関係性がとても美しい作品。

俺は君を救う。君は世界を救え。

受験シーズンの中国独特の威圧感と熱量と
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

リアルタイムでナワリヌイ氏が過激派団体を創設したという罪で懲役20年という判決を受けたところだ。
これも仮説だが、裁判元がプーチン政権の支配下だろうと言われている。

この作品ではナワリヌイが機内で毒
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

宮崎駿覚悟の引退作品と言っていいだろう。

やり切った感のある濃密なストーリーと過去作を装飾のように散りばめていく。

宮崎駿が積み上げて作りあげた数々の作品。
それを積み木のように重ねて一つの形にす
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

鑑賞者の想像力で結末やストーリーの意味を変化させてしまう素晴らしい作品。

5日間の夏休みの思い出。

この後どうなったか。

いくつかの例を示すなら

夫婦が離婚してこの5日間が父親と会えた最後の夏
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

怪物だーれだ。

鑑賞者「うわ、、この人達怪物じゃん。この人達の事か」

違う視点

鑑賞者「え、この人じゃん怪物!」

違う視点

鑑賞者「うそ、、この人じゃなくてこの人がもしかして怪物なんじゃ、、
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J005311(2022年製作の映画)

3.4



これは一種の化学反応であり、上映後の光や色、匂いに開放感を覚え"生"というものを身体中に浴びた感じがした。

無機質で特に魅力もなくゲリラ撮影で音量差が激しく、終始セリフも表情の変化も少ない。
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

社会的訴えが強い作品だった。

リアルタイム映画(コロナ禍の世界)だと思わなかったな。

冒頭、これはざわつきます、、「あ、これ余韻味わう時間ないやつだ、、」

ケイトブランシェットのパンツスタイルな
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.8

ジュリアの人生がそれぞれの出来事やアクシデント、選択によってパターンA、パターンBに分岐する。

それぞれのパターンで時を過ごすとこう変化していく。

これが定型にあってストーリーは進行していく。
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12人のイカれたワークショップ(2021年製作の映画)

3.5

"殻を破る"は良くも悪くも自分らしくという意識が強くなってしまう。

そこに個性があると設定したキャラクターを演じる際にその人になりきれるのか?という疑問も湧く。

ただ、意識の方向を正しく向けるには
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

生きるという言葉はただ"生命として生きる"と言う事だけではなく"記憶として生きる"という生き方も故に生きると言う意味である。

日常という枠にいると生きるという行為が気薄になってしまうが、余命を宣告さ
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

イザベル・ファーマンのエスターがまた観れるなんて思わなかった、、嬉

やはり魅力的な狂気に目が釘付けになる。

父親(異性)を味方にする要素が備わってるキャラ設定が本当に秀逸。

賢くてあざとい、芸術
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.8

伊東蒼をハナ役で起用した監督がまず大正解でした。
彼女の演技力は"さがす"で圧倒されたんだけど、今作は伊東蒼がいなければここまでピュアでかつ繊細なSF映画にならなかっただろう。

ひとつ惜しいところを
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イントルージョン 侵入(2021年製作の映画)

3.6

サスペンスだけどシンプル!
王道のどんでん返しで心臓は一安心。

ローガン・マーシャル=グリーンの演技力が良い。

オールバック+メガネはどちらにでも転べるからいいよなあ!?かっこいい、、


備考
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

5.0

天秤

正義か悪か
嘘か真か
加害者か被害者か




身の保身の為に嘘をつくのか

正義のために真実を語るのか

嘘をつく事で守られる命



失われた命に苦しむ残された遺族

罪を犯した人の親
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

ストーリーの起承転結はあるものの、無意味?無関係?な展開が張り巡らされているような気がした。

ただ、この作品を観終わって考えていけば本当の物語は他にあったことに気付かされる。

少年が映画を知り、映
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.9

映画館内でのストーリー。
ここ最近映画に関連する作品が本当に多い。コロナというウィルスが世界に蔓延し、映画という魅力について改めて考えなおした監督が多いのかな。

映画って素晴らしい。

この作品に関
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

エピソード0を観てからの鑑賞でした。

主人公とかそういう概念がなく、それぞれの登場人物が卒業を迎えるに当たり成長していく様をうつした作品。

作田役の中井友望がハマり役すぎてめちゃくちゃいい!!
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

カランコエの花言葉
「あなたを守る」「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「おおらかな心」


少女は卒業しないを鑑賞する前に監督の前作を見返し。

U-NEXTで配信されている少女は卒業しないエ
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バビロン(2021年製作の映画)

4.6

チャゼルたん、、!!

期待を裏切らない完成度!
だっていきなり画面いっぱいにゾウのピピピーが溢れるんだもんな!!

映画に携わる6人にスポットを当てた群像劇。
それぞれの波打つ人生模様が具合悪くなり
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.8

ルッソ兄弟プロデュース、ダン・クワン監督という異質な組み合わせ。

その結果、、

それぞれの良さが爆発しすぎて全く新しい映画を生み出していた!!
もうやりたい放題好き放題してます!
こんな事映画でし
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.0

ピュアな心が理不尽で言いがかりくさい正義感に押し殺されていく様がとてつもなく苦しい。

どんどん心に槍を刺されて立つことすら、生存することすら危うい状況で尚清く立ち尽くす姿に力強さを感じた。

あなた
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ライブリポート(2019年製作の映画)

3.3

FPSみたいだなあー!と気の狂った犯人の演技良かったなあ。

車の奪い捨てもGTAみたいだし、ライブ配信をテーマにしてるし、

この監督ネットゲーマーか!?

ラストのスコップザクッ!演出最高に笑った
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

4.0

ジブリみたいな世界観。

終始透明度の高い主演2人がとてもいい。

作品の色や温度が一定でこたつの中でぬくぬくと過ごしているあの幸せな時間に似ていて心が温まりました。

亡くなった恋人の記憶や思い出を
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.5

ビバリウム(陸生・水生問わず、生物本来の生息環境を再現した飼育・展示用の容器)

静かに不気味。

答えが見当たらない世界で怯え、逃げ道を探していく内に壊れていく感情や芽生えてく感情の対比。

夫婦生
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あのこと(2021年製作の映画)

3.8

圧倒的没入感、、

1960年代、まだ中絶という処置が違法だった時代。
ある女学生が妊娠をしてしまう。

彼女を追っかける視点がほとんどで背中で語る演技に圧倒された。

不安、葛藤、罪悪感、絶望、様々
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