このレビューはネタバレを含みます
seed世代で、大ファンである。
これ以上ない、完璧な続篇劇場版。
世界設定や社会情勢はまさにseedのそれで、複雑かつ倫理観に欠けている。
ただ話運び自体は実にシンプルで見やすく、一本の作品として出来上がっている。
テレビシリーズを通して、キラが下した決断はやはり歪で、キラ自身に歪みをきたしてしまっていた。そりゃそうだ、キラは超人だが人間なんだ。
周りを頼れよ!そう諭すのがアスランなのだ。たまらない。
シンのジャスティス搭乗には驚いた。涙が出そうだった。
ライジングフリーダム、イモータルジャスティスは中継ぎ機体であることは予想できていたが、まさか旧世代機に戻る形てで最終決戦を迎えるとは。
新機体を予想していたが、これは一本取られた。あっぱれ。
seedの世界において、落ちをつけるのは不可能に近い。
なにせ争いの根源は人間の本質的な部分で、生命レベルで人間が変わらないとその溝は埋められない。
そこで出てきた答えが愛。
愛で溝は埋められる。
一見荒唐無稽だが、これ以上ない的確な答えだと思った。