にしや

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのにしやのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった…。
20年待った甲斐があった。そこまで熱心なSEEDファンじゃないけど(ああ劇場版実現してよかったなぁ)と心から思った。

「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです!」
ラクスめちゃくちゃいいこと言うな…って感動した。ラストバトルの問答は反出生主義へのカウンターみたいだなとか小難しいことを感じながら見たけど細かいこと忘れちゃった。とりあえずよかったなと思った。

前半はSEEDらしい泥臭鬱々展開で(あーこの感じ懐かしいな…映画1本で収まるんだろうか…)と思った。
お互いを大事に思ってるくせに遠慮してとにかくすれ違いまくるキラとラクスに(コミュニケーションをとれ!会話をしろ!すれ違うな!)と突っ込みまくりながら見たので、アスランがキラをボコボコにしながら「俺が知ってるラクスはそんなんじゃなかったけどな!」って諭すシーンはスッキリした。(この台詞ちょっとアスラク派の人間への目配せを感じてテンションあがっちゃった。周囲のキャラもエッ!?って反応するのがめちゃくちゃいい。そして止めに入ろうとして巻き込みボコられるシンで劇場から笑いがおきた。)
そしてボコボコにされてキラの憑き物が落ちてからはラストまで急転直下の面白さで完璧だった。冷静に見るとかなり無茶苦茶なテンションなんだけど、こっちが見たいものをすごい熱量とスピードで叩きつけられてめちゃくちゃワクワクしたしテンションあがった…。

どのキャラが好きな人も喜ぶ展開だったんじゃないかって気がする。わからんけど。シンルナがいちゃいちゃしてるのがすごく微笑ましかった。ディスティニーの時のシン不遇っぷりに同情しまくってた人間だったので色んな意味でシンルナが元気なのが響いた。相変わらずアスランにイライラするシンの姿をこんなに微笑ましい気持ちで見る時が来るとは。人生何があるかわかりませんね。

リアタイ時は特に好きでもなんでもなかったのにステラが出てくるとこで泣いてしまった。シンの中でステラは生きてるんだ…。

ムウさんがまた死にそうなエグい役回りしてて(マジかよ、さすがに死ぬぞ)と思ったけど不可能を可能にする男は伊達じゃなかった。すげーよムウさん。マリューさんを大事にな。

それにしても今回のアスランはびっくりするほど有能でかっこよかった。何をやるべきか最初からわかってるとこの男はこんなに頼もしくなるものなのか。キラ絶体絶命の大ピンチに鬼の形相で助けにくるアスラン、殴り愛でキラを立ち直らせるアスラン、ラストバトルでもしっかりキラを援護する立ち回りをするアスラン。ズゴックで突進してくる絵面がもう最高すぎる。「アスラン・ザラ ズゴック、出る!」最高すぎる。考えた人は天才。そして現れるインフィニットジャスティスガンダム弐式。感動した。トップガンマーヴェリックでトム・キャットが出てきた時並に感動した。アスラン、あんたかっこいいよ…!
アスラン周りだと、ディスティニーで不遇だったアスカガがしっかりアスカガしていていて自分の中の何かが成仏した。アスカガはアスカガだった…なんも心配なんかいらんかったんや…ありがとう末長く幸せに暮らしてください。

キラとラクスの仲についてはもう言うことないです。みんな、大変な世界ではあるけどこれからも愛する人と手を取り合って末長く幸せに暮らしてください。
コズミック・イラはきっともう大丈夫だ!
にしや

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