このレビューはネタバレを含みます
20年待っていたのは恋愛映画ではなく、戦争+恋愛要素くらいのバランスのものでした
個人的には納得することは出来ませんでした
以下、メインキャラに厳しめです
丁寧な前振りで興味を引くのは上手いけど、話の畳み方が上手くない、よくも悪くもSEEDシリーズでした。
前半あんなに提示していた「ミケール」について後半なにも触れられていないこと、
首脳会談の場で身内を庇う一国の代表、
戦いながらも誰も彼も「愛」ばっかり…。
後半はお酒に酔ってるときにノリで決めたのかと疑問でした。
ラクスの描写について
「その血に汚れた手で彼女の手を取るのか」
という問いかけがありましたが、ラクスだけがまだ綺麗だと思われていることに驚きました。
SEED後半でヴェザリウスを撃って戦闘を離脱しようと提案した時から、ラクスも人を撃っていると思っていたのですが…(加えて同じコーディネイターを撃っている)
デスティニーで「ミーア」という「ラクス・クライン」が作られてしまったからこそ、矢面に立つことを決めたのかと思っていたのに、ラストはまた雲隠れしたかのような描写で…。
またミーアみたいな子が生まれる可能性があると思うと、デスティニーでのラクスの涙や決意はなんだったのでしょうか。
また「ラクス・クライン」が作られて、処分された時に同じように泣くのでしょうか…。
前半口にしていた「私も望むのです、あなたと共に戦うことを」と言っていたのはなんだったんでしょうか…。
作中でも「ボアズにラクスから託されたレジスタンス」という台詞があるのに、
戦艦やモビルスーツを隠し持っている総裁本人があの描写では、コンパスの総裁に就任した事実が無かった方がまだマシだったように思えます。
(ラクス・クラインという存在が大きな影響力を持っていること、キラも含めて、本人の望みと果たせる役目が乖離していることは承知したうえで、「役割を果たせ」と言いたい訳ではないです)
キラもデュランダル相手に「覚悟はある。僕は戦う」という宣言をしているのに、同様な気持ちになりました。
アスランの例のシーン、好意的に受け止めている方が多いのが驚きです。
初見では完全に引きました。
オーブがまたもやザフトの機体を持ってきたので引きました。