気軽に観始めたところ、ワクワクが止まらなかった!
無限∞=(文字通り)限りがないこと=ものが一定の関係や規定を受けないこと
それはこの世に存在するのか?
著名な数学者、物理学者、宇宙学者たちがいろんな角度で論じる。
具体的にはちろん理解できないw
でも皆さんイキイキとしててとても人間臭い。
そしてロマン溢れる宇宙グラフィックス、わかり易い幾何学的グラフィックス、レトロで可愛いアニメーションの映像によって、そのミクロでマクロな思考や感覚に見事に吸い込まれた。
(何故か日本へのオマージュもあり)
人類はそのうち滅びるし銀河や惑星を含むあらゆる生命も1000億年後には全て消滅する。
1000億年は途方もない時間に感じるけれど、"無限"に比べればわずか。
宇宙が無限だとしても、人間に代わる生命体が繁栄したとしても、"思考"には必ず終わりが訪れる。
ましてや宇宙空間も時間も膨張してるというんだから。
結局私たちの頭脳もこの広大な宇宙に内包されてるに過ぎないから、どんな科学者であっても宇宙を外側から見るように解明することはできない。
少しネタバレ↓
「宇宙の広さが無限なら粒子の配列を繰り返す必要がある。
(有限なら配列パターンが決まっている)
つまり我々の無限のコピーが存在する。
私たちが経験してるこのパターンではなく、もしかしたら人間と恐竜が一緒に存在してるかもしれないし、歴史もいろんなパターンがありうる。
アイシュタインだっていろんな理論を持ったコピーがいる。
こう言うとSFみたいと思うかもしれないが、事実に基づいたことである」
…というくだりとか、本当に面白かった。
物理学者のアラン・ライトマンが、次のように語るところはなんだか感動してしまった。
「10歳の頃、星空を見ていてこの無数の星たちは永久に続くのかと考えた。
僕が生まれるずっと前から存在していたし、死んでからも存在する。
僕らはただの点にすぎない。
ほんの短い瞬間を生きている。
100万年前は誰も存在しなかったし、100万年後は誰も存在しない。
でもそんなの宇宙は気にしない。
ただ存在し続ける。
なのに学校に行ったり歯医者に行ったり…なんでそんなことに時間を費やしているのか。(I felt like my life didn't matter.)
…その後、恋をした。
全てが変わった。
それは意味があった。(That mattered.)
ただの宇宙の点かも知れなくても」
後半は無限論からの諸行無常、「儚い今を生きることの価値」云々も説かれてて、文系にも優しい。
宇宙↔︎哲学が好きな方にオススメのドキュメンタリー。