ひさしぶりにジャームッシュ。
やっとこれ観れて嬉しい。
同じ夜、5都市で繰り広げられるタクシードライバー×乗客の会話劇のオムニバス。
『コーヒー&シガレッツ』のタクシー版みたいな。
〈 LA 〉
なんてったってグランジルックのウィノナ・ライダーがかわいい!
ガムをカミカミ、かったるそ〜なトークもかわいい。
ジーナ・ローランズがウィノナを観察する繊細な目の演技がさすが。
空港から街への幹線道路沿い、リアウィンドウ越しに(顔にフォーカスしてるから)ぼんやりと見えるカラフルなネオン…この情感がすごくすき。
〈 NY 〉
知らない俳優さんたちだけど(失礼)、終始楽しくてひたすら笑えたw
ニューヨーカーらしくせっかちなヨーヨーと、東ドイツから来た道化師の新人ドライバー、ヘルムート。
英語も運転もおぼつかないところからの、2人のかけあいが可笑しくて可笑しくて。
ヘルムートおじさんがとにかく愛おしくて涙が出そうになった。
喧騒のタイムズスクエアからのブルックリン。そこがジャームッシュらしい。
夜のブルックリンブリッジが最高に美しくて。
最後ヘルムート大丈夫??マンハッタンまで送ってあげて〜逆に!と思ってしまった笑
〈 パリ 〉
こちらも華やかなパリではなく、マイノリティ目線。
ベアトリス・ダルの盲目演技は圧巻!
「色を感じる」
「皮膚のすべてで相手を感じる。100m先でも足音や匂いで彼とわかる」
といった台詞が印象的。
夜明け前、雨上がりの濡れた石畳…
月光で輝くセーヌ川のさざなみ…
〈 ローマ 〉
出た、ロベルト・ベニーニ!
『ダウン・バイ・ロー』よろしくずっと喋っててうるさい。笑
カボチャと羊のエピソードには目が点に。
やっと黙ったと思ったら死体の扱いがコントみたいでここも楽しかった。
〈 ヘルシンキ 〉
ヘルシンキの街とマッティ・ペロンパー。
一瞬アキさん映画にシフトしたかと。
客の不幸話にマウントを取るマッティ運転手。
空気はどんより重くなったけど、
「朝の来ない夜はない」とでもいうような励ましとハグがあったかい。
俳優や作風を共有してるジム&アキさんの仲良し度が透けて見えるよう。
映画的にはなんてことはない密室会話劇。
でも、不完全な人間同士の何気ない関わり合いっていいなぁ、と改めて思う。
個人的にいちばんのお気に入りはNY編。
ヘルムートおじさんの温かさが大好き。