映画として面白いかは不明だが、議論として、会話として非常に面白い。
ユダヤ人は悪、それも根絶やしにしなければならない程の悪という大前提の上で、各々が自分の立場を踏まえて意見を交わしていく。
結果ありきとはいえ、役人側、軍人側ともに有能な人間の話が非常に上手く、会議ってこうやって進めればいいのか！というサラリーマン的な学びが得られる。
日和見主義な奴や一方的な要求ばかり言う奴、極極極極右な奴がいるのもリアルで面白い。
極め付けは最後に最大の疑問を投げかけてきた奴。一応まともな人もいたのか…と思わせておいて綺麗にこちらの希望を裏切ってくれる。気弱そうな顔も相まって見事なオチ担当だった。
そもそも「人道的」の使い方が根本的に狂っていて、常識というものは当時を生きる人間でいかようにも変わるんだなと当たり前のことを改めて考えさせられた。
どうやったらそこまで同じ人間を害虫扱いできるのか理解に苦しむ。加えて自分たちの民族を全肯定できるのも不思議だったが、それを多くの国民に信じ込ませたのがヒトラーのすごいところだったんだろうな。まぁ根本が間違ってるんだけど。
関係ないけど害虫と打ったらGの絵文字が候補に出てきてAppleも人の心なさすぎると思いました。早くiPhoneから任意の絵文字消す機能付けろ。おわり
