ヨーロッパにおける"ユダヤ人問題の最終的解決"を会議する内容。
ナチスのお偉いさんが一堂に会するのだが、あまりに登場人物多すぎて苦笑した。
これは流石に覚えきれんw
名前と顔全部覚えれるのが大変。
結構淡々と凄い話が進行していくため、開いた口が塞がらなかった。
ただテンポが悪いし描きたいテーマも不明瞭。
結局ナチスはクソだぞってことが言いたいだけならそれは過去の映画で散々やったしな。
残虐な光景が出てくるわけでもない。
この映画の良い点としてはドイツ語で会話してるからよりナチスっぽい。
Hollywoodの描くナチスは大体英会話してるもんな。
ほぼ室内会話劇なので絵的に地味で少々だれてくるけど、こういう映画が存在することは決して無駄ではないなとも思った。
史実でもこの会議があったわけだからそういった再現ドラマとしての価値はある。
ちょっとこの映画で気がついたけど、国家が悪いことする時ってストレートな表現を使わずに綺麗な言葉を使いがちだよね。
"虐殺"は悪いことだから"問題解決"という単語に変換してるし。
日本軍も"侵略戦争"だとただの悪いことだから"大東亜共栄圏建設"に変換してたし、何なら現代のロシアもウクライナ侵略を"特別軍事作戦"という言葉に変換してるよね。
つまり変換は恐ろしい。
言い方さえ変えれば戦争や殺人を正当化出来るんだから。
加害者は目的を説明したがるが、被害を受ける側からしたらただの状況でしかない。
映画の最後にユダヤ人600万人殺害されたと表示されるが、ドイツ側の主張は確か16万人程度なんだよな。
この数の開きは南京虐殺の日中の学者が主張する数字以上に大きい。
それだけドイツ人とユダヤ人の溝が深まっていることの現れじゃないだろうか。