このレビューはネタバレを含みます
水フェチの生きづらさを、社会的普遍的な生きづらさとして作り手が試みようとした印象。
小説では他にも大事なシーンやフレーズがあった気がするし、朝井リョウの期待値が高かっただけなのかも知れないが、本作はただの意欲作に留まってる感想。
多用される都会か田舎の遠景のワンパターンが、ただ場面が切り替わることを告げるのみで退屈。
桐生夏月のラストのセリフは「待ってる...」の方がいいのにと思ったが、ベッドのシーンや元々いつ自殺してもおかしくないことから「いなくならないから...」で一周回って自分の中で良かった所感。