【my映画館2023 #52】
“有り得ない。”
»家庭環境や性的指向、容姿といった様々な “選ぶことのできない” 背景を持つ人々が交錯する姿を描いた小説の実写映画化。
はい、なるほど話題作であり、確かに価値観にきっちり訴えてきていて…って、感想が書きにくいんですけど、あくまでも個人的に思ったことなので。
で、普通とは?を問うと同時にフェチシズムも描き、生きづらさをも見せる…いい意味で欲張りな内容でしたね。
うん、余韻としては頷けはしたけど、自分には刺さりはせずに…恐らく理解とか共感で見てたからだと思うけど。
でも、特にあの検事みたいに決めてかかって追い込むのは問題かと…そんなラストはニヤリでしたが。
そう、展開としては前半はしっくり来なかったし…終盤のあのシーンはスマホやPCを使いこなしてる大人たちなのに、酷くぎこちない描写にしたのは興醒め。
いずれにせよ、一見の価値はあるかと…考えるべき題材は散りばめられてるので。
なお、俳優陣では、稲垣吾郎…立ち位置的には悪役になる難役をそつなくこなしてます。
新垣結衣…もうガッキーとは呼べない複雑な表情が見応えあり。
磯村勇斗…流石であります。
東野絢香…見事な熱演でした。
佐藤寛太…やはり雰囲気に存在感がいい。
さらには、山田真歩に宇野祥平に徳永えりに、渡辺大知に山本浩司らの芸達者なサポートも良き。