“あなたの人生に責任を持ちたいと思った。”
»高校時代からの仲間たちで集う誕生日パーティーで、長年恋人同士だった一組のカップルが婚約を発表したのを機に、その周囲の男女の間でもつれた恋愛感情が一気に顕在化してしまう。
はい、今度は濱口竜介監督の2008年の東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品ですが、16年前で既にこのクオリティの高さとは驚く。
で、タイトルからは情熱って言葉を思い浮かぶけど、恋情の意味がハマる感じで、アラサー界隈で迷える男女の恋情が否応なしに語られる感じで。
そう、途中で学園モノっぽく暴力についての討論をぶっ込まれたのは驚いたが、もちろん見入ってしまって…このシーン以外でも言葉が刃のように思えるシーンも多くて、なるほどなぁと。
そんなラストは結婚を前にやっと本音を話して、互いに気付く訳ですが…結局は情に関する考察のように思えて、情にしっかり向き合うことなのかもと見終えてましたが。
にしても、ハッとするようなショットや長回しが随所にあって、この時点からスゴかったのかとニヤリでしたね。
なお、俳優陣では河井青葉…代表作とも言える熱演、お疲れ様でした。
岡本竜汰…ほぼ初見でしたが、作品を引っ張ってます。
さらには、占部房子に渋川清彦が流石で…岡部尚がここでもいい仕事してます。
