人がいれば人の数だけ、もっとそれ以上に性的指向も欲望も多様なのは当然の事で。
本来そこに正解も不正解も無いけれど倫理的な価値観や社会規範にそぐわない、誰かを害する様な嗜好は社会集団の中から弾かれるのも然るべきとして、けれど集団で『当然』とされる大多数にそぐわない人も例え無害であっても押し並べて異常と看做される。排されてしまう。そうならない為には息を潜め、隠れ、擬態しなければならない。この世界は酷く息苦しい。生きづらい。そんな場所で『同じ』を見付けられる事がどれ程心強いか。
馴染めない側の人間として観ていてとても苦しく、悲しくなった。原作未読で観てしまったけれど読みます。佐々木君桐生さん夫婦の生活が理想だーーーーーーーー。
そりゃこんな暮らし続けてたらそうなるわな、って感じの終始チベスナ感ある虚無の目の新垣結衣さんがとても良かった。最後の台詞泣いた。
