このレビューはネタバレを含みます
人のこと、わからない、納得できないと突き放すことは容易い。
普通の人が、他者を普通の人の範疇におさめて理解した気になるのも容易い。
でも、普通でない人が、普通であろうとすることは困難を極めていて。
そんな人たちの物語だったね。
小説も映画も、名前のついたマイノリティは、マイノリティの中のマジョリティなのだと気づかせようとしてるのかもしれない。
小説ではなかった、街での夏月と、寺井のシーン。
確実に最後のシーンで活きてくるんだとわかってはいたけど、ちょっとスカッとしてありがたかったな。
寺井の言葉で完全に心を閉ざした瞬間も、敵意を向けた瞬間も、新垣結衣さんの表情で全部表現されてた。
すごいなあ女優さんって。
磯村勇斗さん、最近いろんな映画に出ているけどどれも素敵だな。
どの映画見ても違う顔してる。
