き

正欲のきのネタバレレビュー・内容・結末

正欲(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

割と好きだった。原作気になってたけどずっと読んでなくて、原作知らない状態で見てみるのもいいかなって思って映画を先に見た。

最近LGTBみたいなマイノリティの話多いけど、「水」に性的魅力を感じる2人を中心に、色んなマイノリティの人が出てくるオムニバスっぽい感じで話が進んでいくけど、ちょっとずつ繋がってて最後には色々交わる感じのストーリー展開良かった。

最初の桐生さんの部屋の中が水浸しになっていくシーン良かった。自慰行為の描き方が水なのでなんか綺麗、すごい。

①いなくならないで、って桐生さんがよく佐々木くんにいうんだけど、マイノリティではない私にとっては絶対に理解できないせつじつなきもちなんだろうなっておもった。
地球で1人だと思ってた、地球に留学してる気分でずっと生きてるって言葉印象的。

②水に性的嗜好があるってことを桐生さんと佐々木くんがお互いにうちあけるとき、服の首元が▽になっててすごい印象的だった。仲間のマーク、みたいな。って思ってたら次のシーンで、大学生のダンサーの男の子(この子も水フェチ)の子も首元に三角が入ってて、このマーク統一してそうって思った。

③佐々木くんに出会う前の桐生さん、まじで本当に死んだ目をして息を吸ってるだけなので普段の私を見てるようだった。笑
かにクリームコロッケを二つ買って帰ったり、奥さんって間違われたりして擬態できてるって実感して嬉しそうな桐生さんはいきいきしてて、この人たちにとって「ふつう」にいかれることが本当にしあわせなことなんだなって思った

④マイノリティな性的嗜好は、児童への性的嗜好とかそういうものが事件として取り上げらるから、一括りにされてしまう、一歩間違えるとこんなふうに誤解されてしまうこともあるし、理解してもらおうと話しても理解してもらえないことが多いのか、、、としんどくなった、難しい。みんなが生きやすい世界ってなんなんだろう。他人を虐げたり傷つけたりすることは絶対にしてはいけないことだけど、むずい。


他人にどう足掻いても理解できない気持ちはあるから、すぐ頭ごなしに否定したり排除したりしたくないなって思った。私なんかには到底理解できない気持ちを抱えてる人もこの世界にいるんだろうな。なんか他にも映画を見ながら色々考えたけどめっちゃ難しかった。
き