いなくならないから
役者全員の演技力に圧倒された。
多様性という言葉へのアンチテーゼ
今しきりに多様性が騒がれているが、それを全員に認めさせることが多様性からの逸脱じゃないかな。
結局、良くも悪くもよそはよそ、うちはうちでいいんではないかな?と思っていたことが言葉に映像にされたような作品。
原作既読で楽しみにしていたのもありすぐに映画館に。
自分もマイノリティに入っていそうだけど、それなりに社会の歯車してるし、生きてる。別に頑張ってるねと言われたいわけじゃないけど、過干渉こそ胸をざわつかせるのはこの映画を見てて本当に同意でしかない。
当然原作ほどの背景も厚みもないけど、時間内によく収められたと感じた。
もちろん原作見てなくてもいいけど、見ていた方がまだキャラの深さと行動の理由はわかるから原作は見ることをおすすめします。
見終わった後、まっすぐ帰りたくない、カフェで余韻を味わいたい。そんな作品だった。
(追)パンフレットは購入する気がなかったけど、ガッキーの水に浮かぶページとラストページを見て即買いした。
蛇足:正直この映画を見て面白くないと感じる人は、今までマジョリティの中で生活できていた人か私も理解できないマイノリティを経験してきた人だと思ってる