お湯

正欲のお湯のレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
5.0
人は文化的な生活を送る高尚な生き物っていう考えが強くて動物的な部分は外に出さないと思う。
今の多様性の受け入れって想像しうる範囲でのみ展開されてるけど、性欲みたいな動物的な部分ってあんま外に出さないからこそ多様性の範囲が狭くてセクシャリティの固定化が根強いと思う。

欲求は自然なことだし人の数だけセクシャリティの種類があるわけだが、あらゆる欲求の存在を受容する寛容さだけ持ち合わせてって言っても想像にも限界はある。
今の時代、簡単に情報発信をして人と繋がれるツールがあるから、人に危害を加えない前提で欲求の解放を行うこと。これって本当の多様性を目指す上では必要不可欠だと思う。みんな言いやすい世の中だったらいいのにね。

ただ生きていくためには普通っていう曖昧な基準を設けてみんなが寄せた方が楽ではある。混沌世界で生きるのは大変だもの。本当の意味で差別は無くならないと思うし。

多様性を受け入れるのって簡単じゃないね、、、

映画観てすげえもん作るなと思った。
具現化するのが難しい内容を伝わるようによくまとめられてると思う。
「地球に留学してるみたいな感覚」ね。
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