正欲のツカサのレビュー・感想・評価

原作を読んだ上での鑑賞。

水を見ると性的に興奮するという欲を持った登場人物達が多様性と叫ばれる現代社会の中で、多様性の外にいる人達を描いたストーリー。

普通の人からは理解されない欲望を持ってしまっていても、わかってほしいと強く願ってつながりを求め合う人間の性の存在を教えてくれる作品。

物語は原作に近いけれど、「痛いところを突かれたな...」という、この小説を読んだときの読後感は映画版からは感じられなかったのが非常に残念。

そもそもこの作品は映画化するべきではなかったのかもしれませんね。