「兄弟」というキーワードとマッツ・ミケルセンに惹かれて鑑賞。
子供時代のエピソードをもっと挟んでもよかった気がする。2人の歴史の積み重ねがほぼ描かれないので、その後の決裂の悲劇性を感じられなかった(そもそも、男の仲を裂く原因が女という流れなんだかすっきりせず)。
それに、どうせ闇落ちするならタカはもう少し陽キャラにしたほう落差を感じられてインパクトが出たと思う。
個人的には、タカがずっと不憫に思えた。ムファサ、タカを応援するなら徹底してやりきれよ!
オバシのキャラ造形から、封建的な家父長制からの脱却も物語の要素にあると感じたけど、結局ムファサがやってることも新たに別の家父長制を敷いてるだけだしなぁ(このあたりは穿った見方かもしれない)。
ムファサが道中思い出すのが生母のことばかりで、父が出てこないのも不自然に感じた。あなたを助けるために最後飛び込んだのお父さんだぞ?
人間が演じてないからか、表情の変化で心情を察しづらく唐突に思える部分もあり。作品として面白くないということはなかったけれど、ハマリはしなかった。
マッツの悪役は相変わらず最高。