今年のアカデミー賞の国際長編映画賞の候補に推す声も多いほど海外での評判は高い。
確かに賞レース向けの作品で、主題が明確、かつ良いシーンも幾つか観られた。
けど期待程ではなかった。力強く真面目だが突き抜けた映画的な面白さを感じられなかった。でもこれは映画好きの戯言しれないが。
ドキュメンタリー的な要素とドラマ的な要素のアンバランスさだろうか。
ドキュメンタリーと劇映画、
独国軍と連合国の違いはあれど、
同様に無邪気な若者が最前線の塹壕戦で壮絶な体験をする、あの大傑作『彼らは生きていた(They Shall Not Grow Old)』を観てしまうとあちらに軍配が上がる。