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西部戦線異状なしのprmlscrmynのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
3.9
冒頭のネームタグにまつわるいくつかのシーンによって、若者たちが単なる駒でしかないことを描き切る。映画的に極めてうまい状況説明で、最初から引き込まれます。
意気揚々と戦地に赴く若者たちが見たものは、事前の情報とは程遠い、「異常ありまくり」な戦場。"1917"などでも描かれていた、塹壕戦の恐怖は第一次世界大戦ならでは。頭を出すだけで即死の危険な状況で走って向かっていくと、待ち受けるのは銃弾の雨霰と火炎放射器。死体のふりしても撃たれる。
第二次大戦中の日本における御前会議を思わせる会議を見て、ここから学べなかったのか…と忸怩たる思いになる。停戦協定結んだのに再度出撃とかアホすぎる。
最後にタイトルの意味が視聴者に明かされ、無益な戦争がさらに無益だったと明かされます。
原作はナチス政権下では発禁となっていたとのこと。歴史から学ぶことは大切ですね。
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