恥ずかしながら反戦映画の名作と言われるオリジナル版は観ていません。
「就職戦線異状なし」は観てるんですけど。
なのでオリジナル版との比較はできませんがメッチャ面白かったです。
主人公と思われていた青年が呆気なく戦死しその死体から剥がれた軍服が選択され主人公の手に渡るまでのオープニングが最高。
ココだけでこの映画が面白いと確信できます。
人を効率よく殺せる兵器が数多く実戦投入された上に塹壕戦の発達により戦線が膠着し戦争が長期化する地獄のような第一次世界大戦に実際に参加したような映像の力がすごいです。
音楽も良いですね。
声高に愛国心と戦意高揚を謳う校長先生は敗戦後には手のひらを返して反戦平和を謳い始めるんでしょうね。
「人生はクローズアップで見ると悲劇、ロングショットで見れば喜劇」というチャップリンの格言ではありませんが、メチャメチャくだらない最終戦の絶望感が凄い。
傑作韓国映画「高地戦」に匹敵する絶望感ですね。
あ、もしかしてオリジナル版のオマージュだったのかな。