このレビューはネタバレを含みます
戦争という行為は絶対にしてはいけない。
そのような気持ちにさせてくれただけでも、この映画を作成した意義があるのではないだろうか。
主人公パウルという優しき青年が殺人兵器に染まっていく様子が、とても鮮明に描かれていた。鮮明だったからこそ、とても訴えかけられるものがあった。
どうして彼が殺人兵器へとなってしまったのか。それはきっと、戦場という気がおかしくなる場で出会えた「生にしがみつけ」と教えてくれた友人たちの死が起因だろう。
映画最後の説明はとても残酷だ。
一体彼らが何のために命と未来を犠牲にしたのか。一人一人、彼ら自身にしか分からない。しかし共通して言えると思うことは、「しょうがなくやった」ということではないだろうか。