みなこ

西部戦線異状なしのみなこのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

1930年版を観ようとしたことがあるのだが、ドイツの青年たち役がカウボーイみたいなノリの英語を話すのが我慢できなくて途中でやめてしまった。ドイツ側の戦争を描いた映画はやっぱりドイツ語でやってほしいと思っていたので、このバージョンはその点が良かった。
原作には、実際に経験した人だからこその生き残るための妙にリアルなコツみたいなものが散りばめられていたんだけど、そういうリアルさはそこまで感じられなかった。普通に悲惨な戦争映画。上官や政治トップの動きを並行して見せるところが目新しいところだけど、この物語はあくまで一兵卒が見た戦争というイメージがあったので、ちょっと違うなぁという感じ。映像だからこそのグロさ、キツさはあったけど、キャラの立った戦友との日常を挟んだ上で地獄が淡々と描かれる原作の方がリアルでつらかった。
そして高校生だった私にトラウマを残した最後のタイトル伏線回収がない!なんで!?一人になってしまったけど帰れるんだと思っていた主人公が死んでしまって呆然としているところに当日の戦況報告としての「西部戦線異状なし」が突き付けられるのがめちゃくちゃインパクトあったのに…
みなこ

みなこ