スピルバーグ引退してしまうん?
と、心配になってしまうスピルバーグが人生を総括する自伝的映画です。
とにかくスティーブン少年もといサミー少年の工夫とアイデアに満ち満ちた映画撮影シーンにワクワクします。
実際に当時撮影した映画を再現(若干カット割りを変えた)した映画が凄いワクワクします。
マジ天才じゃね?
スピルバーグ版「まんが道」みたいな感じです。
エンジニアの父とアーティストの母の両方の特性を受け継ぎながらも冥府魔道の修羅の道、映画道を進むサミーにグッときます。
無邪気に楽しく映画を撮っていた少年が映像の真実性と残酷さ、編集のマジックと業の深さに気づいて青年へと成長する物語に泣けましたね。
いじめっ子を映画に出してイジメから脱出したエピソードや両親の離婚や母の再婚など適度にフィクションを混ぜながらもかなりスピルバーグの実際のエピソードに近いストーリー展開をします。
ラストが最高に大好き。
あのラストだけで0.5点アップです。
ジョン・フォードの事めちゃくちゃ好きなんやろなスピルバーグ。
「まんが道」の満賀道雄から見た手塚治虫並みに後光がさして見えましたよ。
デヴィッド・リンチがジョン・フォードを演じる事を主役のガブリエル・ラベルは直前まで知らなかったらしく、ガチで緊張してたらしいです。
ジョン・フォードの助言からの小粋なラストショットにスピルバーグの「まだまだ映画撮ったるで!」と言う心意気を感じて感動しました。
この続きの「フェイプルマンズ立志編」とか「フェイブルマンズ愛…しりそめし頃に…」とか観たいです。