ウルフガー

フェイブルマンズのウルフガーのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
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劇場にて鑑賞。面白いが非常に特殊な面白さの映画だった。宣伝で思っていたような映画愛に満ちた作品というより家庭内サスペンスとして秀逸。ぶっちゃけ映画撮ってるところ以外楽しいことが何もない。事実かもしれないが結構しんどい映画。

スピルバーグが自身のことを科学と芸術の異種族間に生まれた異形の存在と感じているというのは凄く伝わってきた。あと映画と編集というものの暴力性みたいなものに言及したりも興味深い。自覚してないと思っていたので。

ラストシークエンスは最高だけど取ってつけたような感じがする。そこに限らず全体的な大きな流れの中で盛り上がるとかそういう面白さではなく断片的に面白いシーンが羅列されているという印象。ファンなら元ネタ探し的な楽しみはあるがいかんせん全体的に暗い。
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