【あのスピルバーグ監督の自伝的映画】
◆概要
「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。
◆良かったポイント
❶偉大な作品は、狂った夢中から生まれる
・スピルバーグ監督の幼少期の話
・映画にハマったのがまさかの『衝突』
・たくさん撮影し続ける少年期
・少年期に撮る映画の創意工夫が凄い
(美化されていることが多そうだが)
・どの業界にも言えることだと思うが、
偉大なモノを作る人はそれ相応の狂った
経験の積み重ねから生まれているという
ことが描かれており強い納得感があった。
❷監督の撮影技法が盛りだくさん
・セリフがないのに驚くほど心情が分かる!
そんなカットがたくさんあり、
スピルバーグ監督の力を思い知らされる。
・『映像は現実よりも素の姿を映し出す』
映像を通して人の意外な一面が見える。
監督が感じたその状況を追体験できる。
映像を撮っているから見える人の視点から
見た世界は、非日常でとても面白い。
・戦争シーンはこうやって撮ってるのか!
という知識的な目線でも面白い
・地平線が上の絵は面白い。
下の絵も面白い。中央の絵はつまらない。
全然知らなかった知識を知れた。
❸王道の自伝サクセスストーリーじゃない
・冴えない幼少期を過ごし、
必死に努力をして映像を撮り、
スターダムをのしあがる
そんな王道の成功譚に出来たはず。
・しかし、全く違う自伝的作品を撮る尊さを
感じられた。
❹アメリカで生きるという厳しさ
・ユダヤ人への圧倒的な差別
・マッチョイズムが強いアメリカ🇺🇸で、
小柄×運動神経の無い人間の生きづらさ
・それによりうける学校での暴力
・同時に起こる家庭の崩壊
これらがリアルに?描かれ、アメリカで生きることの辛さが少し分かった気がする。
◆個人的に物足りないポイント
・脚本が割と地味
・王道の成功譚ではない期待値とのギャップ
・150分という長さ
みたいな点は割り切って見るのが良さそう