takebouki

フェイブルマンズのtakeboukiのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.2
家族映画。好きなことして食っていけるのは素直に羨ましい。父も母も身勝手なら息子もまた然り。好きなことをしろと、ハッキリ言う母。当初は否定的で、結局最後は半ば諦めたかのように認める父。相当両親にトラウマがあるのだろう。それぞれに自分を貫いた末に家族としては瓦解する。意外とそんなものだろう、自分の家もそんな感じ。

他のユーザーの感想・評価

えれき

えれきの感想・評価

3.6
スピルバーグの自伝的作品

家族の物語とはいっても、やはりスピルバーグが撮ると普遍的な出来にはならず、どこか不思議な雰囲気が終始漂う

「家族を取るか、映画を取るか」という命題に、母親の秘密を知ったことから一度は映画を捨てようとするんだけど、結局はまた映画に吸い寄せられていく

家族の修羅場でも、それをもう1人の自分がカメラを向けてるシーンは、なかなかに狂気的というか、映画に魅入られた者の抗えない業を感じた

結構風変わりな家庭環境で、登場人物にはあまり感情移入が出来ないまま淡々と物語は進むのだけど、この環境下で映画人としてのスピルバーグが形成されたのかと思うと、非常に興味深い

ラストシーン、J.フォード監督の地平線の話は胸アツだったな
D.リンチだったのビックリしたけど笑
このシーンでスパッと終わらせるあたり、やっぱりスピルバーグは凄いなーとあらためて思った

誰にでも共感できる家族の話ではないけれども、映画好きは一度は観ておいて欲しい良作!
素敵。
モニカちょっと痛いけど仕草かわいい。


2023 135
サスペンダーズ古川「僕の住むシェアハウスでは剃り残しの髭の感触を楽しむ”髭”って呼ばれる行為があるんですけど」

誤解。喜ばしい誤解。

ジョンウォーターズもきっと同時期にミニカーをぶつけて遊んで、ハリケーンヘイゼルの被害状況を見ながらお弁当を食べていた。連結するショッピングカート。
列車に乗ったら重力がおかしくなって横方向に落ちていって、その途中で昔の友達に会っていく。
1番好きなスピルバーグ監督の生い立ちを描いた上質な映画!!相変わらずカメラワークや音楽が良かった。
彼の映画への愛、家族への愛がすごく伝わってきて感動した^_^
若い時の経験や興味が面白く素晴らしい大作を生み出しているのだと思った。
これからも素晴らしい映画を生み出して欲しい!!
yiyi

yiyiの感想・評価

4.9

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観たかったのに
忙しさにかまけ見逃してしまった作品.
3週間たたず何故終わってしまったんだ
というのでうずうず
2ヶ月配信を待ちました.

スピルバーグの思考に
少しずつ沈み込めるような
静かにタイムスリップしたような作品.

幼少期のトムにサミーが
居てくれてよかった.
きっと父だけじゃ変人扱いで
終わっていたかもしれない.
1人になりかけた
トムの背中を押してくれた
バートで...

鏡の中のサムは映画を撮っているシーン
凄くハッとさせられた.

水を得た魚の様にハネていた.
スピルバーグ監督の自伝的映画

え!
まさかのデヴィッドリンチ!
まさかのあの方の役!!

この映画は、
映画業界に進むか迷っている
未来のスピルバーグ達の背中を押してくれる
はず

半生作品で成長した直後に
誰が誰か一瞬見失うけど
スピルバーグの場合チェック服で
見分けがつく笑
スピルバーグの自伝的作品。
スピルバーグの人生をスピルバーグらしく映画にしたんだなぁっーって感じだった😄
そして、根底にあるのは映画に対するひたむきな気持ち、スピルバーグの人生も結構大変だった😅その中にもちゃんと笑いもあり、テンポも良くて凄い見やすい映画だった!!
人の人生ってきっと映画のようで、映画のようにはならない、でも映画にしたら映画になる。
映画の教科書を観てるようでした😉
幼い頃の映画って魅力的ですよね。
あの頃に見ていた、アクションやSFは今だに好きだし、あの頃苦手だったホラーやスプラッターは今だに苦手です笑
そしてこの映画で心に残ったのはお母さんと地平線笑
地平線が真ん中だとクソつまらんらしいです笑
vivo

vivoの感想・評価

5.0
それぞれの人物が簡単には説明できない複雑な感情や記憶を抱えていて、そんな人間の複雑さを少しずつ理解しながら大人になってゆく主人公の姿が愛おしかった。そして、解決できない哀しみや孤独を抱きながらも、大切なものを失わないよう折り合いをつけて生きる人たちの健気な姿にじわじわ涙を誘われた。物語の中でも語られるが、ある方向に演出づけられて見える人物の中にも底知れぬ複雑さが存在しているという、当たり前の事実を忘れないようにしたいものだ。
Ben

Benの感想・評価

3.5
映画は期待通りというわけではなかったのが正直な感想だが、メッセージ性の伏線がすごい。
ポールダノ普通の役でも恐ろしく演技が上手いな。
映画愛に溢れてる作品。
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