きのしたたかとし

フェイブルマンズのきのしたたかとしのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
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映画の名シーンの裏には
映すことのできなかった
最高の表情が存在することもあること、
目の前の非情な現実も
被写体も光で、角度で、繋ぎ方で
最高の輝かしいものに
変えることができる
映画にはそんな力、
恐ろしさもあること、
そしてその魅力から逃れられないこと…
そのことを誠実に描いてくれたことが
本当に嬉しくて、大好きです。
あれだけ最高のショットを撮り続けてきた
スピルバーグ監督が撮った
無邪気な子供のような
あのシーンのカメラワーク、最高でした…!

主人公が初めて映画に惹かれた
電車の衝突のシーン、僕にとっては
スピルバーグ監督が撮った画面
いっぱいに映るTレックスやラプトルが
人を食べるシーンだったこと、
昔、連れて行ってもらった
映画館のあの暗闇が怖かったなーって
ことをふと思い出しました。