Yuki2Invy

真・透明変態人間 美女を襲う透明香水の甘い罠のYuki2Invyのレビュー・感想・評価

3.2
いちおう『真・透明変態人間』を冠する作品が1(無印)と2と在って、で結局お話もガッツリ繋がってる…とゆーか同時に撮ったのを1と2に分けてるってヤツだと思いますね。かつ、ま~たタイトルに『真』が付いてるのはだいぶ前に『透明変態人間』てのが既に在った…てコトらしいのですね(⇒ソッチはまだ観てないです)。

で、フツーに考えればこの建付けならコメディポルノだと思うのもまた当然…だと思うのですが(+オリジナルの『透明変態人間』はそーいうヤツだったらしいのですが)結論からゆーとこの2作は全くそーいうヤツじゃなくって、率直に超・ダークでやるせないお話なのですよね(マジで、実に救いが無いのです)。結局、相手に嗅がせると認知機能を狂わせて、結果自分のコトが「見えなくなる」という香水を使って恨み骨髄!な相手に仕置きを果たす…っていう(ナンチャラ仕事人!的)ホラー系ピンク映画なのですよ(2作とも)。

しかも、ソコに加えて今作の方は(何故か)オーラスでその仕置きを果たすのが女優陣じゃなくてオッサンで、加えてこのオッサンもフツーに最初っから完全なる悪役だった…という意味でもモ~激烈に後味悪い話なのですわ(先にネタバレしちゃうと、2作目はその面では多少は改善はしてるのですケド)。正直、こんな低予算のピンク映画なのにミョ~に観るのが辛かった…のですよね。ソコは完全に「思ってたんと違う」作品だったと言ってしまいたいです(⇒こんな深刻な気持ちになりたくて観たワケじゃねーんだけど…とゆーか)。

ただその分とゆーか1も2も結局、見ドコロとゆーのはその女優さんのごく「ダーク」な人間性の描き出しに集約されるのでして、そしてその面の出来自体は決して悪くはなかったとも思うのです(重ねて、そーいうのを最初から観たかった・予想してたワケではないとは言え)。今作だとまずは(ナンなら私が現時点で一番好きな女優さんである)新村あかりさんのアバズレ感は中々堂に入ってて絶品でした。あと範田紗々さんが(一見はマトモだけど)実は頭オカシイ…て闇を抱えた役で出てるのですが、彼女の(狂気を垣間見せる)笑顔とかも一シーンでしたが印象に残ったですね。やっぱ、セクシー女優さんでも演技巧い人は巧いなあ…とまた再認識しましたです。

ちなみに、1・2作ともに一番の主役とゆーのは美谷朱里さんになるのかと思いますが、彼女は基本的には(一人だけ)まあまあごく善人、という役柄ですね。コレもある種、ルックス的にも的確なのかな…とも(+演技面でもそー言う感じで特に違和感無かったです)。
Yuki2Invy

Yuki2Invy