がんびーの

aftersun/アフターサンのがんびーののネタバレレビュー・内容・結末

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストの展開に度肝抜かれた。

無機質な部屋の中でカメラを構える父のショット。彼が最後に開けた扉の先は暗闇だった。それまでなんとなく気になってたヘテロセクシュアルの描き方への違和感が繋がり、彼がゲイで、ソフィーを産んでしまったことの罪悪感もしくはこれからの父親としての重圧に耐えられずに自殺したことを悟る。

ビデオカメラは、記憶、過去、死みたいな、今からは元に戻らない存在の象徴なのかな。

ゆっくりと思い出した記憶みたいに、繋がりのない断片の集合みたいな映像だけど、それが十分映画として意味をなしてるのが素晴らしい。それと特に最後らへんは、素朴な映像スタイルと思いきやかなり高度なことしててびっくり。カメラがくるって回るの好き。
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