儚く美しい、もう取り戻すことができない夏の思い出。
本作が長編デビュー作となる監督、シャーロット・ウェルズ。彼女の演出は詳細を語ることを避け、余白を増やし、観客に想像を促すというものでした。観る人によって本作の感じ方は様々でしょう。
謎めいた苦悩する父親を演じたポール・メスカルの演技は凄まじかったです。震える肩で父親の苦悩を表現する彼の姿がいまだに脳裏から離れません。
撮影の演出面でも工夫というか面白さが見られました。美しかったです。
センスという言葉でまとめてしまうのは非常に恐縮なのですが、センスが良かった。
シャーロット・ウェルズ。また注目すべき新しい才能が出てきましたね。