このレビューはネタバレを含みます
離れて暮らす父とのトルコ旅行。11歳のソフィの目に映る情景や父との会話。それを父の年齢になった今の彼女が見て、当時気づけなかったことに触れていく。
ホテルのレクリエーションで2人の好きな曲でカラオケを予約するも、父が断ってソフィ1人で歌うシーンにグッと来た。
視聴者である私はそこから父の異変に気付いたけど、精神的に不安定な父はそれが原因で離婚に至ったのかな。
旅のラスト、「ドラッグとかしても何でもお父さんに話していいんだよ」
笑えてしまうけどあったかい言葉で、いいシーンだった。
大人になりビデオを見返すソフィ、父はきっと語り合えない遠いところに行ってしまったことを案じさせる。
11歳のソフィの目である「ビデオ」、父親の顔が映った鏡、光の反射で映るシルエット。あのホテルでのカットは「当時のソフィ」それを反芻する「31歳のソフィ」２つの視点が同時に描かれていて、且つきれいだった。
また見たら発見がありそうな映画
