このレビューはネタバレを含みます
いい意味で気味が悪い映画だった。
お父さん、ずっと危なっかしくてヒヤヒヤした。一番怖かったのは誕生日の歌で一切喜ばなかったところ。観終わった後、あの表情の意味を考えてたんだけど、ただ「鬱病だから」と言うには簡単な気がした。今でもわからない。嘘でも笑えたんじゃなかったのかな。それすらも難しかったのかな。
娘さんの方は、女性のパートナーがいたことから察するに、11歳の頃から周りとの違和感に気づいてそれを確かめたかったんじゃないだろうか。実際、キスしてる時も相手の顔見てなかったし、文字通り「試してる」って感じだった。
正直なところ「え!?これで終わり?」って思っちゃったけど、つまらないというわけではなくなぜかずっと胸をザワザワさせる変な映画だった。