このレビューはネタバレを含みます
最初は恋や性に多感な年齢の子が、たまに会う父親に恋をしてしまっていた複雑な話かと思い、最後までみて割とシンプルな親子の色褪せてしまった思い出ムービーかと思い、そして考察を聞いてめっちゃ納得
一言でネタバレすると父親がこの旅行のあとに自死したというのはかなり納得
海に入っていくシーンがあったから死んでしまうのはわかったけど、自死であったり鬱状態なことまでは理解に及んでいなかった、こういう風に自分は普段から他者のSOSを見落としてしまっているのかもと思い反省
時系列は旅行中、旅行直後父親自死前、10年後の現在と3つが絡んでるから気をつけてみないと少しわかりづらいかも
ポスターのコピーにある「最後の夏休み」とか「あの時あなたの気持ちをわかってあげられていたら」がかなりヒントあげちゃってる
その多感だった時期に恋をしていた父親が自死してしまって、そのあとソフィが同性愛者になるのは理解できる
男性同士のキスシーン、興味なさそうだった同世代の少年とのキスシーン、バーで女性に「男はみんなクソよ」と言われたこととか、若くして子を持った両親が離婚しそして母方で育ったことなど、いろいろ繋がる
自死後、しばらくしてようやく当時の父親と自分が同じ年齢になって、
複雑な環境下の中で自分も子を育てる立場になり、当時の父親の精神状況も今なら理解することができて、あの夏の楽しかった思い出を振り返る
うーんもう一回観たくなる
