このレビューはネタバレを含みます
キラキラした夏休みのバカンスの思い出と
奥底に流れるかなしみ
思い出の中に帰っていくカラムのラストシーン
もう会えない現実に引き戻される寂しさなのか
後半から押し寄せるエモさの波なのかわからないが
エンドロール中しばらくは肩を震わせて泣いていた
現代のソフィと同世代のときに観られてよかった
子供から見た時の親は信頼しているいちばん身近な大人だけど
30代前半って実際なってみると
若者の自由さと大人の責任のグラデーションの中で
迷うことも多い気がする
帰る居場所がないと感じているカラムの気持ちも
すこしわかる部分があるな…
直接人物を写さずに
絶妙な構図で間接的に写すシーンがどれも印象的
テレビとポラロイドが特に
時間がゆったり流れる感じも
モラトリアム感があってよかった