MarikoSakuma

aftersun/アフターサンのMarikoSakumaのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
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夏の空気の中で余韻に浸りたいがために早く観なきゃと思ってた映画。メインビジュアルは二人共笑顔なのに影があるトーン、、ウラに何があるのー??ていう好奇心がようやく満たされました
わたしと同い年の父親に11才の娘が、わたしの年齢のときに描いた大人になってる?って質問には自分もぐさりときたw
父の前では無邪気な子供だけどプールサイドで歳上の男女の恋愛をナナメから観察してるソフィーは家庭柄か男女の関係を信じてないように見えたのは同年代のころの自分より大人びて見えた理由なのかなあ。
リゾート地と親子ていう微笑ましい組み合わせが水面と一緒にゆったり煌めいてる鮮やかでやわらかい世界、かと思えば吸い込まれそうに真黒で冷たい画、闇に溶けてるというより闇が溶けてるって感じ、素人の目まぐるしいホームビデオ、繰り返す記憶と想像のフラッシュ、カオスな心情の表現、交ざり方がすき、監督さんの引き出しが凄すぎ。
何気ない会話を聞き漏らさなかったら(思い返すと父親の負の側面を理解するヒントにちゃんとなってる)、90年代のヒット曲をしっていたら、もっと味わえたかも。
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