オモコロの原宿さんがオススメしていたので気になっていた作品。
思春期の11歳の娘と離れて暮らす31歳の父、
2人で過ごす夏の思い出を撮影し、
当時の父の年齢、31歳になった娘がその映像を振り返る…
一見楽しそうに過ごす2人、時折見える父の危うさと不穏なストロボシーン。これはただの楽しい夏休みの振り返り爽やか映画ではない！
タイトルのアフターサンとは、
日焼けした後のお手入れやそれに使うアイテム。
日焼けした後のお手入れというか父と過ごしたあの夏を振り返り、当時にはわからなかった父のことを当時の父の年齢になった今振り返って供養する、父の気持ちを考えてみるってことなのかな。
自分は2泊だったら2箇所のホテルで過ごすような緻密なスケジュールにしてしまいがちなので
旅行先で1箇所のホテルでのんびり過ごすの本当に憧れる。
「美しい夏の情景！エモ映像！」のような陳腐な言葉を並べるのは失礼な気がして…簡単に表現が思いつかない…語彙力の限界を感じる。
決して多くは語らない、結末も不明だがきっともう父はこの世にいないし、あれが最後の思い出だったのだなと想像がつく。
自分は泣く程まではいかなかったが観終わってしばらく余韻があり、この映画の咀嚼に時間がかかった。なんで表現していいかいまだにわからない。何度もみたくなるような映画ではないが確実に見てよかったと思えた。
