このレビューはネタバレを含みます
ソフィの、年相応に性について考えたり、大人の中に混じっても自分は仲間になれないんだという感覚。恋愛に興味があって背伸びしてしまったり。少し気まずい空気が流れても、ただただお父さんとの休暇を楽しんでいる。わたしにも身に覚えがある。
一方で大人になったわたしは、お父さんの心情も分かってしまうようになった。
旅のあとの出来事は語られていないけど、（そこがまたとても良いのだけれど）ソフィの中のお父さんは、空港で別れたあと、あのクラブみたいな場所でずっと大好きなダンスを踊っているということなのかな。ソフィは父の年齢を超えて何を思うのだろう。
ポール・メスカルの、複雑な感情を押し殺したり爆発させたりの繊細な演技がとてもよかったし、間接的な映像の表現も、ものすごく好きでした。
