Monsieurおむすび

葬送のカーネーションのMonsieurおむすびのレビュー・感想・評価

葬送のカーネーション(2022年製作の映画)
3.6
#葬送のカーネーション
東京国際映画祭にて。

難民の老人が孫娘を連れて妻の遺体を故郷へ運ぶロードムービー。
無口な孫娘と頑固な老人に、基本的に良い人ばかりだけど、自分語りが好きで良くも悪くもフラットな道中出逢う人々。
文字通り「死」を運ぶ旅の中で、生まれてから死ぬまでを思案させる人間の生死感と言語や人種、文化や年代や国境を介した人々の分断とディスコミュニケーションが描かれる。

あまりにも遠くの国、あまりにも静かな作風にさらりと流してしまいそうになるが、凝った演出が散りばめられて見応えのある骨太な芸術性が良かった。
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