トランスジェンダー映画祭2023秋にてオンライン視聴。
インドで暮らす二人のトランスジェンダー女性が仕事をしながら家を探す……だけのことに延々と困難を強いられる。
仲間が少ないから自ずとそうなってしまうのかもしれないけど、ローシュニが闘いを宣言して終わるのは当事者の負担があまりにも重い現状を肯定してしまっている気がする。
複数登場する大家が例外なく排他的な差別主義者で、シスヘテロ規範が特に強い国だとトランス差別も更に激しい。
そんな中で歌や日常のささやかな喜びが二人を歓迎してくれるとはいえ、本当に明るい未来は最後まで見えない。
日本でも一部の右派メディアが女性の権利や安全を名目にトランス差別言説を展開する中、こういったクィア映画へより気軽にアクセスできる環境が求められている。