結構気になっていてタイミングあったので。
プロダクション エイシア
【いいことだけ伝えるのよ】
正直農文協のPRビデオという側面も確かにあったが、とても充実した内容で面白かった。思い出した順に並べていくと、種苗法の話、発酵肥料の話、虫の話、ディズニーランド3個分の横田農場の話、りんごと米に黒糖つける人の話、トマトの人の話、きゅうり名人の人の話。
全体を包み込む「農」や「百姓」というテーマはあるが、とっ散らかった印象。しかし、前向きに綴っていた。明日の農を考えるにはぴったりな一作。
今の我々は、食とは密接だが、農からは遠い。そこから農を知る手立てとして、F1種のことが取り上げられたのは嬉しかったが、国連種子法、種苗法のことが、いまいちわかんなかった。合間に種子交換の話があったけど、その前にもっと詳しく説明して欲しかった。
すごく感情的で演出的なドキュメンタリーだった。音楽も綴り方も。ゆったりとしたナレーションは高齢者配慮か、百姓もこの映画全体ににじんでいる縁、絆とからそういう有機的なヒューマニズムの肯定のためなのか、自主ドキュメンタリーにありがちな感情に訴えかけるテロップや映像の怪しい感じは拭えないが、ひとまず面白かったので、この評価。
現代農業買おうかな。あと監督(と呼ばれることを嫌がってたので)しょうちゃんによると百姓は今日では放送禁止用語なんだそうです。