ロアー

イグジステンズのロアーのレビュー・感想・評価

イグジステンズ(1999年製作の映画)
3.7
元ではまず間違いなく上映されないので、観られるかも分からないけど「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」がとにかく待ち遠しくて観ました、第二弾。

懐かしいですね。20年近く前に観た、私とクローネンバーグ監督との初めての出会いがこの映画です。
ジュード観たさにレンタルしたら、変態に出会ってしまった訳です。ユアンが観たくて出会ったグリーナウェイと言い、推しを追いかけていると度々こーゆーことあるある。

内容はやんわりとしか覚えてなかったけど、珍しくおどおどしたキャラの若ジュードがかわいかった。
そして、今になって見返すと他キャラも相当濃い。
クリストファー・エクルストンにイアン・ホルムにウィレム・デフォー・・・映画オタク初心者だった昔ならともかく、今となっては町外れのガソスタで働くツナギ姿のデフォーなんて、顔を見た瞬間、裸足で逃げ出すべきと分かるよ。

なのに、そんな怪しさしかないデフォーに腰に穴を開けられちゃうジュード・・・

この世界では、神経系に作用してまるで現実かのように体験できるゲームをするため、体(脊椎)に直接穴を開けて臍の緒のようなケーブルを差し込むのが主流なんだけど、まだ穴を開けていないジュードが、感染をやたら心配しながらデフォーに穴を開けられて・・・ヒロインにジェルを塗られて穴に指を突っ込まれて・・・とにかく、この映画におけるジュードのセクハラされ感ときたら半端ない。
ただゲームをしようとしてるだけなんだけど、どうしても変態クローネンバーグにジュードが汚された気分になるのは何故なの?

ケーブルが臍の緒ならゲームポッド本体も生き物で、肌っぽい感じや臓器っぽい感じも気持ち悪いし、突然変異の両生類を解体したり骨で作った銃が出て来たりとグロ味も結構あって、ホント変態しか考えつかない世界観が逐一気持ち悪くて頭おかし過ぎて、、、一周回って大好きです。
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