ガルベス

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のガルベスのレビュー・感想・評価

3.7
経営不振の会社を営む女性とその秘書である学生時代からの親友を中心に、それらを取り巻く人物達との二日半を描いた群像劇。

当時の台北の急速な経済成長や都市化を背景に、夫なり、婚約者なり、親友なり、同僚なり、姉妹なりがいるにも関わらず登場人物のほとんどが相互不信に陥っていく様が興味深い。
出てくる女性達が男達に依存している状況から自立を志向していく流れが素晴らしい。

エドワード・ヤン作品は、「牯嶺街少年殺人事件」、「ヤンヤン 夏の想い出」が大傑作だと思っているので、それらと比較するとさすがに見劣りしているように映った。
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